アゾフ制裁:新たな対露制裁に政治的コンセンサスあり=EU上級代表

欧州連合(EU)は、新たな対露制裁を発動することで政治的コンセンサスに達成した。

18日、モゲリーニEU上級代表が外相理事会後の記者会見で発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

同上級代表は、アゾフ海地域でのロシアの行為に関連する新たな対露制裁発動に関するコンセンサスの有無について聞かれた際、「一定の方策を採ることについての政治的コンセンサスがある、と明言できる。対個人制裁である。法的文書の形式的採択は、数日後に終了する。私は、本件の詳細には立ち入らない。しかし、コンセンサスは既に達成されている」と返答した。

また、これに先立ち、18日、デンマークのサムエルセン外相が、EUは対露「アゾフ・パッケージ」制裁の発動につき政治的合意に達したと発言していた。同外相は、ウクライナとの連帯を示すこと、ロシアがウクライナ海軍の船舶と船員を拘束し続ける中で、EUが対露圧力を共同で継続することが重要であると指摘していた。

今回の制裁は、昨年11月25日に、ロシア国境警備船がケルチ海峡沖でウクライナ海軍艦船に砲撃し、艦船をだ捕、船員を拘束した問題を受けた措置。24名の船員は、ロシアの首都モスクワの裁判所により、4月24日まで逮捕拘束の判決が下されており、ウクライナの他、欧米諸国が解放を求めている。また、拘束されている24名全員が自らを捕虜であると宣言している。