デンマーク外相、EUに対し、アゾフ海でのロシアの行動に関して、追加制裁の発動を呼びかけ

アナス・サムエルセン・デンマーク外相は、欧州連合(EU)に対して、ロシアのアゾフ海でのウクライナに対する攻撃的行動を根拠に、新たな対露制裁を科すよう呼びかけた。

29日、ロイター通信がデンマーク外相ウェブサイトの発表を報じた。

サムエルセン外相は、「私は、EUは、ロシアの攻撃的振る舞いに対応すべきだと考える」と発言した。

なお、同外相は、この声明発出をウクライナ訪問の前日に行っている。1月29日、クリムキン・ウクライナ外相、ペトシーチェク・チェコ外相、サムエルセン・デンマーク外相は、共同でウクライナ東部のマリウポリ市を訪れる予定となっている。外相たちの訪問は、アゾフ海沿岸のウクライナの港がロシアに実質的に武力封鎖される中での、同地の治安、人道、社会・経済状況に関する最新情報を得ることを目的としている。

また、1月31日には、サムエルセン外相は、ブカレストにてEU加盟国の他の外相と非公式に会談し、ウクライナ問題をはじめとする協議を行うことになっている。

加えて、EUは、ロシアに対して、同国が昨年11月末にケルチ海峡沖に24名のウクライナ海軍軍人を拘束し続けていることについて抗議の口上書を送付する予定である。