議員、戒厳令終了に際し、国会の臨時招集を提案

人民戦線党のレオニード・イェメツ最高会議(国会)議員(編集注:日・ウクライナ友好議員連盟会長)は、戒厳令の結果について協議するために、最高会議臨時会合の招集に向けた署名集めを行うと発表した。

26日、イェメツ議員がフェイスブックの自身のアカウントで発表した。

同議員は、戒厳令が26日に終了することに関し、最高会議臨時会合を開催し、戒厳令の目的が達成されたのかどうか、何が実行されたのか、どう総括するのか、といったことを軍関係者から聴取することは理に適っており、国民に対して議会の責任を示す意味でも重要であるとの見解を示した。

その上で、同議員は、本日14時(編集注:戒厳令の終了時間)から、最高会議議員の署名を集め始めるとし、手続き上150名の議員の署名が集まれば、臨時会合が招集できると指摘した。同議員よれば、招集された場合の臨時会合の議題は、戒厳令の総括となり、開催日は2018年内のいずれの日とするとのこと。

なお、現在の戒厳令は、11月25日にケルチ海峡付近で、ロシアの艦船がウクライナの艦船に対し攻撃をし、これらの船をだ捕、船員を拘束するという攻撃行為への対応として発動されていた。

以降、被占領下クリミアの「裁判所」は、拘束したウクライナ海軍軍人24名を「ロシアの国境を違法に越境した」として有罪とし、逮捕の判決を下していた。これら軍人は、クリミアからモスクワの拘置所「レフォルトヴォ」あるいは「マトロスカヤ・チシナ」に移送されている。