クリミア「裁判所」、ウクライナ海軍指揮官を解放せず

ロシアの占領下にあるクリミアの「最高裁判所」は、11月25日に拘束されたタグボート「ヤニ・カプ」の指揮官であるヴィクトル・ベズパリチェンコの逮捕を継続する判決を下した。

21日、ラジオ・リバティー通信プロジェクト「真実のクリミア」が伝えた。

報道には、今回の判決により、ベズパリチェンコ氏の拘束は1月24日まで続くことになると書かれている。なお、ベズパリチェンコ氏は、現在モスクワの拘置所「レフォルトヴォ」で逮捕されており、裁判にはオンライン動画機能を通じて参加した。

なお、19日に「裁判」では、11月25日にケルチ海峡近海で拘束された24名のウクライナ軍人のうち3名の逮捕期間が1日だけ短縮される判決が下されていた。

11月25日、ロシア連邦の国境警備船が、オデーサからマリウポリへ向かっていたウクライナの艦船3隻に対し激突や砲撃などの攻撃的行為をとった。その後、ロシア特殊任務部隊がこの3隻(ベルジャンシク、ニコポリ、ヤニ・カプ)をだ捕した。ウクライナ海軍の情報では、この3隻に乗っていた24名のウクライナ軍人全てが拘束された。

また、拘束された軍人のうち、21名はモスクワの拘置所「レフォルトヴォ」へ移送、3名は病院「マトロスカヤ・チシナ」へ運ばれたことが判明している。