国連事務次長、アゾフ海情勢の緊張を回避するよう呼びかけ

国際連合(国連)は、アゾフ海における緊張が地域治安情勢に悪影響を及ぼしていると主張した。30日、ローズマリー・ディカルロ国際連合(国連)政治問題事務次長が、国連安全保障理事会(安保理)におけるウクライナ東部ドンバス被占領地域情勢の公開討論にて発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ディカルロ国連事務次長は、「国連はアゾフ海における緊張増加の情報をフォローしている。この緊張は、地域の全体の雰囲気に悪影響をおよぼしている。私たちは、情勢激化、挑発、誤解のリスクを回避しなければならないことを強調する」と述べた。

また、同事務次長は、全ての当事者がミンスク諸合意を完全に遵守するよう呼びかけ、「国連安保理が支持したミンスク諸合意は、ウクライナ東部の平和を協議するための唯一合意の得られているフォーマットである。安保理の期待を受け、国連は、ミンスク諸合意を迅速に履行するよう呼びかける」と強調した。

加えて、同事務次長は、全ての当事者に対して、「ミンスク諸合意の精神と文言からの乖離(かいり)を深めるような一方的な行為を行わないよう」呼びかけた。

また、ディカルロ事務次官は、国連が引き続き、ミンスク諸合意にのっとり停戦と重火器撤収を実現するよう呼びかけていることを喚起した。