OSCE、クチマ元大統領の三者コンタクト・グループ辞任が協議に影響を及ぼさないことを期待

ウクライナ東部ドンバス地方の情勢解決を担う三者コンタクト・グループ(TCG)の、マーティン・サイディック欧州安全保障協力機構(OSCE)特別代表は、2日のTCG会合の総括の中、クチマTCGウクライナ代表(元大統領)の後任は現時点で未定であると述べた。

2日、ベラルーシのBELTA通信が報じた(編集注:三者コンタクト・グループ(TCG)とは、ウクライナ・OSCE・ロシアの三者からなるグループ。まミンスクの会合には、武装集団「DPR」と「LPR」からの代表者も出席しており、クチマ元大統領を含めた三者の代表者と武装集団代表者がミンスク諸合意に署名している。)。

サイディックOSCE特別代表は、「彼(クチマ元大統領)と作業することは、私たち皆にとって、大きな光栄であったし、大きな満足を与えるものでした。TCG全ての参加者を代表しつつ、また個人的にも、レオニード・クチマ氏の私たちの作業への甚大な貢献につき、心からの感謝を伝えたいです。私は、個人的に、この勇敢かつ自国に献身する政治家から、多くのことを学びました」と発言した。

そして、サイディック特別代表は、TCG作業は継続しており、次回会合は10月16日であると述べた。

クチマ元ウクライナ代表の代わりが誰になるのかとの質問に対して、サイディック特別代表は、「本日、公式にはその話はありませんでした」と答えた。

また、同特別代表は、ウクライナ代表の交代が協議に影響を及ぼすべきではなく、次の会合には、誰かがウクライナ代表団の代表として出席すべきだと考えていることを述べた。また、サイディック特別代表は、レオニード・クチマ氏にはいつもルスラン・デムチェンコ氏(編集注:ウクライナ大統領補佐官)が同行していたと発言した。