被占領地域・IDP省、ロシアと武装集団にとってミンスクでの協議が都合良い理由を説明

ロシアとドネツィク・ルハンシク両州被占領地域(ORDLO)代表者にとって、ミンスクで協議プロセスを行うのが都合が良いのは、彼らの一部に制裁が科されているからである。

ミンスク協議プロセスを他の国へ移動させるとの提案が出ていることに関し、25日、記者がヴァディム・チェルニシュ一時的被占領地域・国内避難民(IDP)問題相にコメントを求めたところ、同大臣が回答した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

「『ミンスク諸合意』とミンスクで行われるミンスク・プロセスは、分けて考えなければいけません。ミンスク・プロセスに参加する人物の一部は、欧州やアメリカの制裁対象者です。彼らがどのように国境を越えるのか、私には想像しづらいです。ミンスクが(協議場所として)選ばれたのは、ロシアやウクライナ東部の占領政権の代表者がミンスクなら移動できるから、移動しやすいからです。つまり、これはロシア側のロジスティックと安全の問題なのです。政治的な点には、私も同意し得ますが、しかし技術的な評価を下すことは控えます。私は、ミンスクから他の国・町へ協議の場を移動させることのやり取りには参加していません」と述べた。

以前、イリーナ・ヘラシチェンコ最高会議(国会)第一副議長が、ドンバス問題の協議の場を、ミンスクから他の場所へ移動させることへの賛意を述べていた。その理由としては、ベラルーシの立場が、いわゆる中立とは言えないからとのこと。それに先立ち、ヴォロディーミル・イェリチェンコ駐国連ウクライナ常駐代表が、テレビ番組において、国連のベラルーシ代表団が、ロシアとウクライナの紛争に関係ないものに関してまで、ウクライナのアイデアや提案に対して反対していることから、ドンバス問題の協議の場をミンスクから移動させるべきだと述べていた。