独外相:シリアとウクライナの戦争は、露に意思があれば終わっていたであろう

ハイコ・マース・ドイツ外務大臣は、シリアとウクライナの戦争は、ロシアに終わらせようとの意思があれば、すでに終わっていたであろうと思っている。

マース外相がドイツのフランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング紙へのインタビューで述べた。

マース外相は、「シリアの戦争は、ロシアやその他の人が戦争終了のために作業していれば、おそらくずっと前に終わっていたでしょう」と述べた。

マース外相は、それはウクライナについても言えると述べ、「どちら(編集注:シリアとウクライナ)の場合も、ロシアが参加しなければ、どんな決定も下せないという点が重要です。そのために、ドイツは、ウクライナとシリアの紛争について、最前線で活動してきたのです。どちらの場合も、私たちは、外交の力で何かしらの合意をしようと努力しているのです」と述べた。

マース外相は、シリアのイドリブでまだ大規模進攻が始まっていないという事は、何よりまず、ロシアとトルコが今のところこの件での共通理解に至っていないということであると述べ、ドイツとパートナー国は、この地域でのさらなる攻撃を予防するため、ロシアに影響を及ぼそうと努力している、大規模進攻は正当化できないと強調した。

また、同外相は、「ロシアもイランもトルコも、単独でシリアの復興は行いたがらないでしょう。復興は国際社会の活動になるでしょうし、ドイツはそこで貢献していく準備があります」と強調した。また、同外相は、ロシアにはそのような支援が可能となる明確な条件が伝えてあると述べた。

なお、これまでに、ラヴロフ・ロシア外相が14日にベルリンを訪問し、ドイツ側とともにビジネス・フォーラムに参加することが伝えられている。