トルコ沿岸でウクライナ企業所有の貨物船事故 死者あり

16日、トルコ北部バルトゥン市の黒海沿海にて、パラオ国旗を掲げたウクライナ企業所有の貨物船「アルヴィン(Arvin)」が事故により沈没。乗員6名救出、1名死亡、残り5名の行方は現在まで捜索が続いている。

在トルコ・ウクライナ大使館が救出された人物についてウクルインフォルムの特派員に伝えた。

大使館によれば、救出された6名の内、5名はウクライナ国籍者、1名はロシア連邦国籍者。

死亡が確認された人物については、特定が進められているとのこと。

同事件については、当初ロシアの船だと報じられたが、その後、パラオの旗を掲げたウクライナ企業に属するものだと判明した。最新情報では、同船は、ジョージアのポティからブルガリアのブルガスへ向かっている際、悪天候により事故を起こし、沈没したという。

救出された船員は、当時の状況につき、ウクルインフォルムのトルコ特派員に対して、「11時から11時30分にかけて、風が強くなり始めました。波の高さは6メートルに達していました。デッキでは、船のきしむ音が聞こえ、緊急シグナルが鳴りました。12時20分、船が沈むというシグナルでした。船は、それからすぐ、5分以内に沈みました」と伝えた。

船員たちは、当時悪天候のため航行をいったん止め、いかりを下ろして、波の高さが3.5〜4メートル級に下がるのを待っていたという。

救助された船員と面会するシビハ在トルコ・ウクライナ大使 写真:オリハ・ブドニク/ウクルインフォルム

17日夜、トルコ・バルトゥン県のアブドゥラ・アクダシュ副県知事とアンドリー・シビハ在トルコ・ウクライナ大使の会談しており、会談結果発表によれば、18日朝からトルコの沿岸警備隊や海軍のヘリコプターを参加させた捜索救助作戦が行われることになっているとのこと。