西部で洪水 首相・内相が被害状況を報告

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シュミハリ首相とアヴァコウ内務相は24日、洪水にて氾濫が発生しているウクライナ西部諸地域を訪れ、被害状況を伝えた。

内務省がフェイスブック・アカウントにて伝えた

発表には、「シュミハリ首相とアヴァコウ内務相は、ウクライナ西部の氾濫被害の最も大きな地区を上空から視察した」と書かれている。

アヴァコウ内務相は、月間降水量の70%近くの雨が集中的に降ったことから、洪水が生じ、貯水池や橋などを破壊したと伝えた。大臣は、「ドニステル川は約7メートル水位を上げた。これは2008年の災害時水準だ」と発言した。

大臣は、氾濫被害にあっている自治体は現時点で200を超えており、29の町には鉄道が運行していないとし、また3名が死亡、1名が行方不明となっていると伝えた。

また、内務省は、イヴァノ=フランキウシク州にてこれまでに車道110キロメートル、堤防1850メートル、橋90基が破損しており、イヴァノ=フランキウシク州、リヴィウ州、チェルニウツィー州の3州の被害を合わせると、車道429.7キロメートル、橋130基が破損、34の自治体との交通網が遮断されていると発表した。

アヴァコウ内務相は、現在、支援を届けるために、交通網の遮断されている自治体とのアクセス回復問題を解決することが重要であると発言し、24日午後に天候が回復された場合、ヘリコプターにて物資を届けると伝えた。

これに先立ち、天候悪化から、6月24日の朝の時点で、6州120の自治体にて停電が発生。西部3州(イヴァノ=フランキウシク州、チェルニウツィー州、リヴィウ州)にて計187の自治体にて洪水被害が生じていることが伝えられていた。