イラン捜査班、ウクライナ航空機墜落の暫定報告書公開

イランの民間航空機構は、8日にテヘラン近くでのウクライナ国際航空旅客機墜落事件につき、暫定報告書を公開した。

9日、AP通信が報じた

報道には、「イランの捜査官は9日、墜落したウクライナ航空機の乗員が、支援要請のために(編集注:管制塔と)連絡することなく、同機は落下し始めた際には空港に戻ろうとしていたと述べた。(中略)捜査官はまた、航空機は墜落前に炎に包まれていたと発言した」と書かれている。

捜査官たちは、事故は航空機の地面への墜落時の大きな爆発によって生じたとし、キーウ(キエフ)へ向かうはずだった同機に燃料が満杯まで入れられていたことを原因の可能性として指摘した。

また報告書には、飛行記録の入った二つのいわゆる「ブラックボックス」(フライトデータレコーダーとコックピットボイスレコーダー)は見つかったが、破損しており、一部記録が失われていると書かれているとのこと。

また、捜査官たちは、事故原因としてレーザーや電磁波による破損の可能性は最初から排除していると伝えられた。

これに先立ち、8日、イラン首都テヘランのイマーム・ホメイニ空港を離陸した後、キーウ(キエフ)に隣接するボリスピリ空港へ向かっていたウクライナ国際航空のボーイング737が墜落した。

同機には、乗客167名、乗員9名が搭乗。全員が死亡したと伝えられている。