チェルニヒウ州イーチニャ近郊、弾薬燃焼が継続、爆発音も

10日午前7時時点、チェルニヒウ州イーチニャ地区軍弾薬庫敷地内では、単発の爆発が観察されている。

10日、国家非常事態庁広報室が発表した。

国家非常事態庁は、10日午前7時、軍弾薬庫敷地内では、単発の弾薬引火の事例が確認されているとしつつ、今回の非常事態による死傷者は確認されていないと発表した。

また、同発表では、今回の非常事態現場には、国家非常事態庁の職員257名、車両74台を含む、総勢1000名以上、212台の車両が出動していることが説明された。

出動している関係省庁の調整と民間人支援供与のために、非常事態解決本部と国家非常事態庁緊急グループが展開しているとのこと。

これまでの報道では、9日午前3時30分、チェルニヒウ州イーチニャ地区ドルージュバ町付近にあるウクライナ国軍基地A1479敷地内での火災が判明。

被害の可能性のある16キロメートルの空間(イーチニャ市と30の近隣自治体)から、12万5000名以上の住民が避難させられた。そのうち、約4300名が開設された避難所へ、約8200名が自ら避難したとのこと。イーチニャ中央地区病院からは、163名の患者がパラフィーウカ町医療施設へ移動させられた。

11の避難所では、食事と医療・心理ケアが提供されている。

さらなる非常事態の予防のため、11の自治体ではガス供給が、7の自治体では電気供給が停止されている。イーチニャ駅を通過する鉄道路線も一時的に停止中。非常事態地域を通過する車両交通は、半径30キロ空間が閉鎖されている。

国家非常事態庁は、被害地域5キロ圏内(アウフスチウカ)で2名の児童を含む16名の住民を救助。消火部隊は、住民からの37の要請に対応した。作業は継続している。