OSCE選挙監視団:ウクライナの最高会議選挙は透明で競争があった

7月21日の最高会議繰り上げ選挙を監視した欧州安全保障協力機構(OSCE)民主制度・人権事務所(ODIHR)選挙監視団は、同選挙は透明で競争があり、国民の基本的権利と自由への尊重が示されたものであった等とする暫定評価を下した。

22日、イルカ・カネルヴァOSCE・ODIHR短期選挙監視団特別調整官がキーウ(キエフ)の共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

カネルヴァ調整官は、「7月21日のウクライナ繰り上げ議会選挙は、基本的権利と自由への尊重を示すものであった。選挙運動は、競争があり、多くの政党を代表する多くの候補者が出馬していた。他方で、いくらかの違反が小選挙区を中心に見られた。概して、選挙プロセス参加者たちは、選挙準備のための時間が限定的であったにもかかわらず、適格かつ効果的に行動していた」と発言した。

同調整官はまた、投票は透明でよく組織されており、必要な手続きを遵守し、開票作業も透明に行われていると指摘した。

同時に、同調整官は、欧州評議会のベニス委員会がウクライナの選挙プロセスへの資金運用の透明性を高めるよう勧告していたが、今回の繰り上げ選挙では、資金投入メカニズムを利用した有権者の意思発露に影響を及ぼそうとする試みが継続していたことを指摘した。

その他、カネルヴァ調整官は、ウクライナの報道市場は多様化しているが、実際には同市場は政治的影響力の方向性に応じて分かれているだけであり、これも有権者の意思に影響を及ぼすものとなっていると発言した。

さらに、カネルヴァ調整官は、OSCEの監視員たちはウクライナ人たちの変化への強い希求に感銘を受けていたとし、そのことは現在投票結果で確認されているところだと指摘した。