中央選管、ヤヌコーヴィチ政権時代幹部の議会選挙出馬登録を取り消し 国内長期不在を確認

中央選挙管理委員会は、ヤヌコーヴィチ元大統領政権時に大統領府長官を務めたアンドリー・クリューイェウ氏とブロガーとして知られるアナトリー・シャリー氏の最高会議選挙への出馬登録を取り消した。

3日、市民団体「オポーラ」のオレクサンドル・クリュジェウ専門家がフェイスブック・アカウントで伝えた

クリュジェウ氏は、「中央選管は、満場一致で、アンドリー・クリューイェウ氏の第46小選挙区への登録を取り消した」と書き込んだ。

また、クリュジェウ氏は、アナトリー・シャリー氏についても、比例区「シャリーの党」からの出馬の登録を取り返したと伝えた。

これに先立ち、中央選挙管理委員会は、7月1日に最高裁判所がクリューイェウ氏の最高会議選挙出馬を認める判決を下したことを受けて、2日、クリューイェウ氏とシャリー氏の出馬登録を行っていた。文書上では、クリューイェウ氏は、過去5年間ウクライナ領ドネツィク市に居住していたことになっていた。

これに対して、3日、検事総局、保安庁(SBU)、国家警察が、これら人物が過去5年間ウクライナ領に不在であったことを示す文書を中央選挙管理委員会に提出していた。

なお、クリューイェウ氏は、2013年11月30日のマイダン時に集会に参加していた大学生たちの強制排除を計画した容疑がかけられている。また、マイダン抗議者への治安機関銃撃が行われた際、クリューイェウ氏は、大統領府長官であった。クリューイェウ氏には、大量殺人関与の容疑がかけられる中、2014年2月28日以降、同氏はウクライナから姿を消している。また、クリューイェウ氏は、職権濫用による国家資産の大規模な横領の容疑もかけられている。

シャリー氏について、ラリーサ・サルハン検事総長報道官は、同氏がリトアニアにて政治難民の地位を得たことが裁判所により確立されていると伝えていた。また、2014年2月27日、国際掲示警察機構(ICPO)は、シャリー氏がオランダ領に滞在していることが判明したことを受け、国際指名手配の終了を伝えていた。