ポロシェンコ候補「ゼレンシキー候補は、なぜテロリストを『義勇兵』と呼んだか説明すべき」

大統領選挙決選投票に進む現職のペトロ・ポロシェンコ候補は、対抗するTVタレントのヴォロディーミル・ゼレンシキー候補が、討論会の最中に、被占領地域のロシア傭兵を「LPR・DPRの義勇兵」と呼んだことに怒りを示した。

19日、ポロシェンコ候補が公共放送局の番組での生放送中に発言した。

ポロシェンコ候補は、「ひどい場面があった。私は、最高司令官として、大統領として、大統領候補者として、一国民として、指摘したい。対抗候補の立場に関するものである。彼が、討論会の際に、ロシアの傭兵とロシアの正規軍を『LPR』・『DPR』の義勇兵と呼んだのである。それに私は怒った。なぜそれがひどいのか、詳しく説明したい」と発言した。

同候補は、過去5年間常に、国際社会に対して、ウクライナはロシアの侵略を受けており、ロシアは自らの正規軍で侵略しており、ウクライナ領土を占領し、ウクライナ人を殺していることを証明してきた、と述べ、同時に「『DPRの義勇兵』という用語は、ウクライナにロシアのプレゼンスは存在しない、ウクライナ人が互いに殺し合っている、『DPR』は一定の合法的ステータスを有す、ウクライナでは『内戦』が起きている、ということを意味する用語なのである」と述べ、ゼレンシキー候補にウクライナ国民と国際社会に本件についての立場を説明するよう求めた。

ポロシェンコ候補は、「ウクライナに義勇兵はいない。ゼレンシキー氏よ、いないのだ。ロシアの侵略があり、プーチンという敵がおり、私たちには、ウクライナを守れる強力な最高司令官、親ウクライナの大統領が必要であり、そのような過ちを犯さない能力ある人物が必要なのだ」と強調した。

なお、同日午後9時からの公共放送局スタジオで開催された公式討論会には、ポロシェンコ候補のみが出演し、ゼレンシキー候補は現れなかった。

ウクライナ大統領選挙は、4月21日に決選投票を迎える。