ゼレンシキー候補、米国ロビー企業との契約を準備

米国のロビー・ビジネスを行う企業シグナル・グループ・コンサルティング社(Signal Group Consulting LLC)は、ウクライナ大統領選挙決選投票に進むヴォロディミール・ゼレンシキー候補との契約の締結に向けて準備をしている。

2019年4月12日付けで米国司法省サイトに関連文書が登録されている。米国の外国エージェント法により、外国の発注者の利益のために活動するロビーかつ同社は全て同様の登録が義務付けられている。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

登録されている文書によれば、ゼレンシキー候補と米国での政府関係者や専門家との会談の組織、同国での権威の向上を目的とする契約が計画されている。

文書には、「契約は、採択プロセスにある」と書かれ、支払額は6万ドルとなっている。

同時に、協力形態については、企業と発注者間の理解合意は、文書の形でも書簡やり取りの形にもなっておらず、つまり、口頭合意ということになる。発注者の欄は「ヴォロディーミル・ゼレンシキー:人民奉仕者、マルクス・コーエン経由」と書かれている。

企業が発注者に提供を予定するサービス内容の部分は、民間・政府関係者との会談計画作成、米国プレスへの発注者・同チームの紹介、インタビュー計画・専門家サークルとの会談の促進、米国マスメディア・政府との関係に関する戦略的アドバイス提供、となっている。

「注文の目的」は、「ヴォロディーミル・ゼレンシキー:人民奉仕者の権威向上」と書かれている。

以前、報道機関が、ゼレンシキー候補チームが国際イメージ向上と米国政府関係者との会談組織のためにワシントンのシグナル・グループ・コンサルティング社のロビイストを雇ったと報じていた。同社のジョン・プロクター氏が記者に対して発注の事実を認めていたが、ゼレンシキー候補のチームは、同社との関係を否定していた。