ゼレンシキー候補、ドンバス地方には特別地位は付与せず、情報戦を通じて被占領地を取り戻すと発言

大統領選挙決選投票に進むヴォロディーミル・ゼレンシキー候補は、ウクライナ東部ドンバス地方被占領地域には特別地位は付与してはならず、また、情報戦を通じて同地をウクライナに戻すつもりだと発言した。

17日、ゼレンシキー候補がRBCウクライナ通信へのインタビュー時に、「ドンバス地方に特別地位が付与されるべきか」との問いに答える形で発言した。

ゼレンシキー候補は、「私は、そうは思わない。私は、本件は私たちにとっての全くの大きな話であり、私たちは現在の危機的状況から長い時間をかけて脱するしかないと考えている。たとえば、情報戦が私たちの役に立つかもしれない。情報を通じて、(被占領地に暮らす)人々がウクライナに必要とされていること、ウクライナが彼らに必要であること、彼らも等しくウクライナ人であるということを、彼らに伝えることを私は強く期待している。しかし、非常に多くの人道面での行動もしなければならない。多くの、あらゆることが必要である」と発言した。

同候補は、政治家が被占領地ドンバスとの間に情報の壁を作ったとして、欧州的ロシア語メディア・ポータルの必要性を主張した。同候補は、「政治家はレンガで壁を作ったのではなく、それよりひどい、情報の壁を作った」とし、「私たちのアイデアの一つは、ロシア語で情報発信をする、個別の巨大な欧州的メディア・ポータルである。このポータルが、欧州全体に真実を伝え、彼らが知りたいウクライナでの情報を発信するのである」と発言した。

また、ゼレンシキー候補は、被占領地ドンバスに暮らす人々に支援の手を伸ばし、「私たちはあなたたちを待っている。見てごらん、今、あなたたちは人質なのだ」と述べることができるとの考えを示した。

さらに、ゼレンシキー候補は、「ウラジーミル・プーチン・ロシア大統領は、あなた個人にとって敵であるか」との問いに対して、「もちろんだ」と発言した。

同候補は、いわゆる「DPR・LPR」戦闘員の特赦法に署名はしないと発言した。