フロイスマン首相、最高会議繰り上げ選挙の可能性にコメント

ヴォロディーミル・フロイスマン首相は、大統領選挙後、選挙法や経済発展関連法の採択をすべきだとの考えを示した。

16日、フロイスマン首相がテレビ局「プリャミー(直)」の番組で発言した。

首相は、「大統領選挙と最高会議(国会)選挙の間には5か月間ある。その期間には、最高会議本会議の開かれる月もあり、そこで国家が必要とする法改正をすべきである。私なら、非拘束式比例名簿(オープンリスト)制を導入する新しい選挙法を提出するだろう」と発言した。

(編集注:非拘束式比例名簿制とは、各政党が議会選挙の候補者リストを提出する際に、候補者間に順位を設けず、有権者に政党候補者リストから当選させたい候補者に投票させることを可能にし、得票の多い候補者順に当選するという比例代表制のこと。なお、現行のウクライナ最高会議選挙は、小選挙区制と拘束名簿式比例代表制の2制度並立。)

また、同首相は、内閣は最高会議に35の経済発展関連法案を提出していると指摘し、「現在の最高会議が重要かつ必要なこれらの法案を採択することが重要」と強調した。

同時に、首相は、最高会議が解散され、繰り上げ選挙が行われる可能瀬については、「意味を見出せない」とし、「1か月だけ早まるに過ぎないのに、繰り上げて選挙をする意味は理解できない」と発言した。

なお、現在の最高会議の任期は本年秋に終わり、選挙が10月末に予定されている。一方で、最近、複数の政党代表者や専門家が、最高会議の解散と繰り上げ選挙が行われる可能性を指摘している。