ティモシェンコ祖国党党首、大統領選決選投票の両候補への動画メッセージ公開

祖国党のユリヤ・ティモシェンコ党首は、決選投票に進むヴォロディーミル・ゼレンシキー候補とペトロ・ポロシェンコ候補に対して、11日のテレビでの両者のやり取りに関するメッセージ動画を公開した。

12日、ティモシェンコ党首が自身のフェイスブック・アカウントに動画を投稿した。

同党首は、11日の1+1局での両大統領選候補のやり取りにつき「大統領職の地位が破壊されるのを見た」、「ウクライナという国家に対する侮辱だ」とコメントした。

ティモシェンコ党首は、ゼレンシキー候補に対しては「あなたが大統領職に就きたいと思っているのなら、その職の持つ尊厳と名誉を保ちなさい。大統領職の周りに争いを生み出すようなことはしてはならない。大統領を目指しても、大統領の地位の持つ名誉と尊厳を破壊してはならない」と発言した。

また、同党首は、ポロシェンコ候補に対しては「あなたにとって困難な今、私は、あなたに他人のショーに加わることは止め、大統領としての振る舞いを維持するようアドバイスする」と呼びかけた。

そして、同候補は、このように激しい競争にあっても、幸せで強力な国家を夢見る人間であるよう心がけなければならないと述べた。

同候補は、「昨日の対話の最後の瞬間、ヴォロディーミル・ゼレンシキー氏が、あたかも現職大統領の顔の前で受話器を叩きつけるかのように電話を切るのを見た。私たちは、人間らしくあらなければならない」と強調し、「この過熱化した闘いから名誉とともに抜け出るようにしよう」と発言した。

なお、これまでの報道にあるように、11日夜、1+1局にて、ポロシェンコ大統領が生放送のトーク番組に出演。これに対して、ゼレンシキー候補が電話で番組に参加。ポロシェンコ大統領が19日の公共放送局のスタジオでの選挙討論を呼びかけると、ゼレンシキー氏は「19日は国立スタジアムで討論だ、以上」と答え、電話を切る場面があった。