音楽家ヴァカルチューク氏「大統領選候補者の討論は、形式より中身が大切」

著名なミュージシャンであり、政治家・市民活動家であるスヴャトスラウ・ヴァカルチューク氏は、大統領選の決選投票に進む候補者に対し、当選後の活動の内容について選挙前討論を行うよう呼びかけた。

5日、ヴァカルチューク氏がフェイスブック等ソーシャルメディアの自身のアカウントで動画を掲載した。

ヴァカルチューク氏は、「皆がウクライナ大統領選挙について話しており、議論の温度は非常に高い。それは良いことだと思う。ウクライナ人が自らの将来、国の将来について積極的に考えているのだから」と指摘した。

同時に同氏は、現在の議論の中身は問題であり、候補者は有権者に対して具体的な話をするのではなく、ショーを提案してしまっているとコメントした。

同氏は、「私は、有権者として、質問に対する回答が聞きたい。それぞれの大統領選候補者が、どのようにして法の支配をウクライナに適用させるつもりなのか。ロシアに拘束されている捕虜や政治囚をどのように家に帰らせるつもりなのか。被占領下にあるクリミアやドンバスをどのように取り返すつもりなのか」と強調した。

その他、同氏は、汚職の状況を万人に平等なルールに変えるべく、大統領の権限、政治的資本をいかに使うつもりなのか、ウクライナ軍の将来をどうするつもりなのか、自らの有す視点をどのような具体的手段で実現するつもりなのか、という質問を提示した。

「私が知りたいのは、このようなことである!」とヴァカルチューク氏は強調し、有権者に対して、中身を形式にすり替えさせないように呼びかけた。

同氏は、「大統領選候補者に質問への具体的な解答を要求してほしい。この先5年間、ウクライナをどうしようと思っているのか。内容は、形式より大事である。内容を要求しよう」と強調した。