ゼレンシキー候補、選挙運動の禁止される投票日前日に1+1局の4番組に出演予定

大統領選挙投票日の前日である3月30日は、「静寂の日」と呼ばれ、一切の選挙運動が禁止されているが、1+1局では同日午後からヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領選候補の出演する番組が長時間に渡って放映されることが判明した。

24日、フリスティーナ・ベルディンシキフ記者が自身のツイッター・アカウントにて書き込んだ。ウクラインシカ・プラウダ通信が報じた

ベルディンシキフ記者は、ゼレンシキー候補の出演する番組を列挙し、「なんと賑やかな静寂の日だこと」と皮肉を込めて書き込んでいる。

なお、1+1局は、大富豪(オリガルヒ)のイーホル・コロモイシキー氏に属するテレビ局である。

一方で、「1+1メディア・グループ」は、3月30日にゼレンシキー候補の出演する「スタジオ95地区」関連番組の放映は、政治とは関係ないとし、法には抵触しないとの考えを示した。

同グループのコメントには、番組「スタジオ95地区」は1+1局の長期パートナーであるとして、3月30日の放送予定の複数番組にはゼレンシキー氏は出演せず、他の「夜の地区」は過去に放映されたものの再放送であり、ゼレンシキー氏は同番組では俳優として映されるだけであり、大統領候補としてではないと指摘された。

大統領選挙の投票日は、3月31日。投票日の前日は、法律により如何なる選挙宣伝も禁止されている。具体的には、大統領選挙法第57条3項にて、投票日前日の24時間における選挙前宣伝が禁止されている。この規範の違反に対する制裁は、「警告」である。