中央選管、サウチェンコ議員の大統領選挙出馬を認めず

中央選挙管理委員会は、ナジーヤ・サウチェンコ最高会議議員と元地域党の最高会議議員であったヴォロディーミル・オリーニク氏の3月31日の大統領選挙への出馬登録を認めなかった。

7日、関連決定が中央選挙管理委員会会合にて採択された。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

イェウチフニェイェウ中央選管委員は、サウチェンコ議員の登録不認可の理由として同議員を推薦した「ナジーヤ・サウチェンコの市民政治プラットフォーム」党は供託金支払い証明書を委員会に提出しなかったことを挙げた。また、書類にも複数の不備があったとのこと。

なお、サウチェンコ議員は、2018年3月22日に最高会議が同議員の不可侵権を剥奪した後、暴力による国家転覆・テロ行為準備罪等容疑で拘束・逮捕されている。

また、オレフ・ジデンコ委員は、元地域党議員のオリーニク氏に関して、同氏の出馬申請書は同氏を代表するとする別の人物が持ってきたのだが、法律では無所属で出馬する意向の人物は、本人が提出しなければならないと説明した。また、供託金の支払いが、個人ではなく、グループになっており、これも法律に反していると指摘された。

加えて、ジデンコ委員は、オリーニク氏の選挙公約には、ウクライナ憲法や国内法に反する内容が含まれていると指摘した。例えば、「LPR・DPR」やロシア国内に一時滞在するウクライナ国民が選挙に参加できない場合、選挙結果を認めないよう人々に呼びかけるなどと書かれているという。

また、オリーニク氏が大統領選出馬の要件である過去10年間のウクライナ領での居住の事実が確認できなかったこと、加えて、オリーニク自身がロシア連邦における自身の難民証明書の写しを申請書類とともに提出したことも、同氏の出馬登録不認可の理由として挙げられた。

中央選挙管理委員会は、その他にも2名の人物の出馬登録を認めなかったと発表した。

これにより、2月7日午後6時時点で、中央選挙管理委員会が登録した3月31日の大統領選挙への候補者は42名。なお、これまで47名が登録を認められなかった。