独裁判所、ノルド・ストリーム2のEUガス指令要件からの例外対象を認めず

独露間ガスパイプライン建設プロジェクト「ノルド・ストリーム2」の事業会社は、ドイツの裁判所にて、欧州連合(EU)ガス指令の要件の対象から同パイプラインを除外する提訴が退けられ、敗訴した。

米ブルームバーグが報じた

報道では、デュッセルドルフ上級地方裁判所は25日、ノルド・ストリーム2AG社の連邦ネットワーク庁によるEUの指令適用の決定に対する訴訟を退けたと書かれている。

EUガス指令によれば、採掘企業はガスパイプラインを保有できず、供給・輸送に関する事業も分割しなければならない。

これに先立ち、2019年4月4日、欧州議会は、EUガス市場のルールを、ノルド・ストリーム2のような、第3国からEU圏へと入ってくるガスパイプラインへも適用する内容の刷新された指令(EUの法に相当する)を採択していた。

なお、2020年5月20日には、欧州司法裁判所がノルドストリームAG社とノルドストリーム2AG社による、第三国からのガスパイプラインにEU法規範を適用するEUガス指令に関する提訴を棄却している