宇ナフトガス総裁、露提示のガス輸送契約条件につき「受け入れられない」

ロシア側が、ウクライナがロシア製ガスの購入する場合、ウクライナを通じた欧州への天然ガス輸送を継続するとの提案をしたことにつき、ウクライナの国営ナフトガス・ウクライナ社のヴィトレンコ総裁は、ウクライナにとって認められない条件だと指摘した。

24日、ナフトガス社広報室がヴィトレンコ氏の発言を伝えた

ヴィトレンコ氏は、アレクセイ・ミレル露ガスプロム社長が、ウクライナがロシア産ガスを追加購入する場合ウクライナ経由のガス輸送を維持・拡大する準備があると発言したことにつき、「ウクライナがロシアに更に支払いをしなければいけないような輸送の継続は、私たちには必要ない。私たちのところでは現在、ガス輸送で受け取るよりも、ガスの輸入の支払いで失う額の方が少ないのだ。現在ウクライナは黒字であり、私たちは国家予算に収益を得ている。ウクライナからのお金がロシアに行くことになるような何らかの合意は、私たちには必要ない」とコメントした。

ヴィトレンコ氏は、ロシアはウクライナがロシア製ガスを意図的に釣り上げた値段で購入することを常に主張してきたのだと指摘し、ロシアによる約束は冷静に評価するべきだと呼びかけた。

同氏はまた、「ロシアは、ブダペスト覚書にて私たちに安全を保証していた。私たちには、『ブダペスト覚書2』は必要ない。私たちは、彼らは全ての保証を非常に冷笑的なやり方で忘却し、ウクライナへ軍事侵攻をした後では、ロシアからの一切の保証は信じることができない」と強調した。