ウクライナ、ハチミツ輸出量が過去最大に

ウクライナからのハチミツの輸出量が、2020年1月から11月の期間、これまでの過去最大となる69800トンとなった。輸出総額は、1億1750万ドル。

7日、国連食料農業機関(FAO)の国内コンサルタントを務めるアンナ・ブルカ氏がフェイスブック・アカウントにて伝えた

ブルカ氏は、「現時点、2020年に入ってからの11か月間で、ウクライナからのハチミツ輸出は、完全な記録的数字となる69800トン、総額1億1750万ドルに達した。これまでの記録は、2017年のもので、67800トン(1億3390万ドル)であった」と指摘した。

ブルカ氏は、ウクライナ産ハチミツの需要は、特に欧州連合(EU)加盟国で観察されており、その理由として、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の状況展開が不透明なことと、それに伴い2020〜21年の備蓄が積極的に行われていることを指摘した。

加えて同氏は、ウクライナ産ハチミツのEUへの輸出増加は、EU圏内のハチミツの収穫量が低いことも理由であるとし、暫定評価では、EU加盟国内のハチミツの収穫量は天候が原因でこれまでより40%少なくなっていると指摘した。

また同氏は、ウクライナのハチミツの輸出先(2020年1月〜11月)は、ポーランド(25%)、ドイツ(20%)、ベルギー(11%)、米国(10%)、その他の国々(34%)であったと発表した。

同氏は、「言うまでもなく、ウクライナには複数の優位がある。主要消費者(EU加盟国)への地理的な近さや、製品の品質の高さである」と指摘した。