ウクライナ経済の落ち込みは危機的なものではない=欧州復興開発銀行

欧州復興開発銀行(EBRD)は、ウクライナの経済水準の落ち込みは4.5%となっているが、危機的なものではないと考えている。

24日、イリーナ・ノヴィコヴァEBRDウクライナ事務所副所長がリヴィウ・ビジネス・フォーラムにて発表した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ノヴィコヴァ氏は、「パンデミック(感染症の世界的拡散)による経済の変化の生じている世界の地図を見ると、発展途上国の状況は、イングランドやドイツのような先進国と全く変わらない。私たちの今のところの試算では、ウクライナの経済の落ち込みは約4.5%であり、年内に5.5%まで下がる可能性がある。しかし、私たちの予想は楽観的だ。回復に向けた全ての発展要因があるのを見ており、私たちは同国の経済は来年には回復していくと考えている」と発言した。

ノヴィコヴァ氏は、1週間後にはEBRDの株主総会があり、そこにウクライナの代表者も出席し、そこで経済指標が正式に発表されると伝えた。

今回の発表は、9月24日にリヴィウ州で開催されたリヴィウ・ビジネス経済フォーラムで行われたもの。政府機関や地方自治体、主要銀行や関係機関、企業家が出席している他、国際金融機関や海外の投資企業からも代表者が招待されている。今回のテーマは、「世界経済の新しい現実、ウクライナについての予想」であった。