IMF、中銀の独立を新総裁が維持することへの期待表明

国際通貨基金(IMF)は、16日にウクライナ中央銀行総裁に任命されたキリロ・シェウチェンコ氏の成功を祈願するとともに、同総裁の下で中央銀行の独立が確保されることへの期待を表明した。

16日、ヨスタ・リュングマンIMF駐ウクライナ常駐代表が声明を発出した。ウクルインフォルムが声明を入手した。

声明には、「今日、キリロ・シェウチェンコ氏がウクライナ中央銀行総裁に任命された。私たちは、この困難な経済状況下での中央銀行指揮における彼の成功を祈願している。過去数年、中央銀行による効果的な通貨・信用、為替、金融政策の実施が、ウクライナ経済を強化してきた。中央銀行の独立、中央銀行に備わる高いレベルの専門性が、新総裁の下でも確保されることが極めて重要である」と書かれている。

なお同日、最高会議(国会)は、キリロ・シェウチェンコ氏を新中央銀行総裁に任命した。

これに先立ち、7月1日、前任のヤキウ・スモーリー氏が大統領に辞表を提出したと発表。その際、同氏は「長期にわたりウクライナ中央銀行に政治的圧力がかけられている」と述べており、国際通貨基金(IMF)、欧州連合(EU)、G7大使ウクライナ・サポート・グループが懸念を表明していた。3日、最高会議は、ヤキウ・スモーリー前中央銀行総裁を解任している。