ウクライナはASEAN加盟国との貿易量を50億ドルまで増やしたい=外相

ウクライナは、ASEAN加盟国との貿易量を50億米ドルまで増やしたいと考えている。

ドミトロー・クレーバ外相が、ASEAN創設53周年を前に、ベトナム、インドネシア、マレーシアの駐ウクライナ大使との会合を行った際に発言した。外務省広報室が伝えた

クレーバ外相は、「私たちの目的は、ASEAN加盟国との貿易量を50億ドルまで伸ばすことだ。野心的な課題だ。私たちは、貿易を進め、投資を拡大する断固とした準備があり、共通・互恵プロジェクトの実現を通じた経済協力に大きな後押しをすることができる」と強調した。

外相は、ASEANのパートナー国に対して、ウクライナ外務省傘下貿易関係者・投資家評議会とASEANビジネス諮問評議会の間での協力覚書の締結可能性を検討して欲しいと呼びかけた。

外相はまた、ウクライナのASEAN加盟国の大使たちの参加の下でのASEAN委員会の活動をウクライナ国内で始めることを正式に提案した。この委員会が政界・ビジネス界の代表者とのコンタクト確立のベースとなることを想定しているという。

同日の会合参加者たちは、優待貿易に関する二国間協定の締結への関心を示した。このような協定は、短い期間でのウクライナとASEAN加盟国の貿易量の増加を促進し、投資プロジェクト実現に繋がるだろうと指摘された。

加えて、ウクライナの大学にてASEANセンターという学術施設の設置可能性についても注意を向けたという。

なお外務省は、ウクライナとASEAN加盟国との貿易額は、2018年は28億3700万米ドル、2019年は30億6500万米ドルと増加しており、この期間、輸出は16億3400万ドルから17億7900万ドルに増加、輸入は12億200万ドルから15億4000万ドルに増加したと説明している。