独は露との新ガスパイプラインをEUガス指令の例外としない

ドイツの独立規制組織Bundesnetzagenturは、新独露間ガスパイプライン「ノルドストリーム2」プロジェクトを欧州連合(EU)ガス指令の例外としない最終的決定を採択した。

15日、アンドリー・メリニク駐独ウクライナ大使がツイッター・アカウントにて報告した

メリニク大使は、「ベルリンにて大きな勝利だ。たったいま独立規制組織Bundesnetzagenturが、『ノルドストリーム2』プロジェクトにEU法の例外を付与することを拒否する最終決定を採択した!たとえ今後ノルドストリーム2の運命をテミス(編集注:裁判の意)が決めることになるとしても、ウクライナは団結につきドイツに感謝している」と書き込んだ。

新ガスパイプライン「ノルドストリーム2」は、ロシアのガスプロム社と欧州の諸企業(Engie、Uniper、OMV、Shell、Wintershall)が共同で建設しているもの。ウクライナ、米国、ポーランド、バルト諸国は、ノルドストリーム2の建設に反対を表明している。

なお、2019年、EUガス指令への修正が採択されており、同指令により欧州市場へのガス供給に用いられるガスパイプラインの独占的使用が制限された他、そのガスパイプラインへの第3企業のアクセスを可能とする内容が定められている。同規定は、海上に設置されたものを含め、EU域内へ向かう、あるいは、EU域内から域外へ向かう全てのガスパイプラインに適用されていた。