ウクライナはIMFから80億ドル受け取る予定=ゼレンシキー大統領

ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は、最高会議(国会)が国際通貨基金(IMF)との協力覚書の署名に必要な全ての決定を採択することを期待していると述べた。

22日にテレビやインターネット上で公開された動画「ゼレンシキー大統領の1年」にて、大統領が発言した

大統領は、「私たちの議会が機会を与えるなら、私たちはIMFと覚書に署名し、ウクライナは少なくとも80億(米ドル)をIMFから受け取り、そして更に数十億ドルを欧州の金融機関、世銀、欧州復興開発銀行からも受け取る」と発言した。

これに先立ち、4月4日、ヨスタ・リュングマン駐ウクライナIMF常駐代表は、IMFはウクライナ議会による銀行法案の第二読会での最終採択を待っていると発言していた。

また最高会議は、3月30日に、「銀行活動規定メカニズム補完に関する改正法案」(銀行法案)を第一読会で採択している。同法案は、民間の銀行を国営化あるいは解体したこれまでの中央銀行の決定を無効化することと国家予算から補償金を元銀行所有者に戻すことを不可能とする内容。同法案採択は、国際通貨基金(IMF)によるウクライナへの次期トランシュ供与の条件の一つとなっている。IMFのもう一つの条件となっていた農地市場法案は、3月30日に第二読会で採択されている。

写真:大統領府