オデーサ州ターミナルにベラルーシ向けアゼルバイジャン産石油タンカー到着

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ウクルトランスナフタ社は、オデーサ州ピウデンニー海洋石油ターミナルにて、アゼルバイジャンのアゼリライト社の石油9万トンを積んだタンカー「キャプテンAステラトス」の受け入れ作業を始めた。

ウクルトランスナフタ社広報室がフェイスブック・アカウントにて伝えた

発表には、「2020年3月20日、ウクルトランスナフタ社は、海洋石油ターミナル『ピウデンニー』にて、アゼリライト社の軽油9万トンを積んだ最初のタンカーの受け入れを開始した。この石油は、今後、『オデーサ~ブロディ』石油パイプラインと2本ある『ドルージバ』石油パイプラインの内の1本を通じて、ベラルーシの石油精製工場に送られる」と書かれている。

ベラルーシへの石油輸送業務は、ウクライナのウクルトランスナフタ社と、ベラルーシ石油会社参加企業である英国のBNK社の間の契約の一環で行なわれているとのこと。同契約は、2020年末までの「オデーサ~ブロディ」パイプラインと「ドルージバ」パイプラインを使い、モジルシキー石油精製工場への石油輸送に関する両者の協力を定めるものだという。

なお、ウクルトランスナフタ社は、ロシア産石油をチェコ、スロバキア、ハンガリーに向けても輸送していると伝えた。

これに先立ち、1月21日、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は、ベラルーシは石油をウクライナ経由で30%購入する計画だと発言していた

これは、1月1日に、ロシアが、石油価格に関する見解不一致から、ベラルーシへの石油供給を停止したことを受け、ベラルーシ政府が代替的石油供給源を模索し始めたことによる。同国政府は、代替の経由・供給元としてウクライナ、ポーランド、バルト諸国、カザフスタン、アゼルバイジャンを挙げていた。