ベラルーシ、3月からウクライナのパイプラインを通じた石油供給開始に期待

ウクライナ領を通過する石油パイプライン「オデーサ~ブロディ」を利用したベラルーシへの石油供給は、3月にも開始するかもしれない。

25日、ベラルーシの国営ベルタ通信がウラジーミル・シゾフ「ベルネフテヒム」社副総裁の発言を報じた

シゾフ氏は、「ウクライナ領からの南のルートを利用した代替となる石油の購入に向けた作業が進んでいる。オデーサ~ブロディを通じた供給は近々始まる、3月だ。量は、タンカー数隻分である」と発言した。

同氏は、オデーサ~ブロディ石油パイプラインは、最も経済的で迅速で理想的な輸送路として利用されていくと指摘した。

他方で、同氏は、石油の供給源となるのがどの国かについては明言せず、「私たちは黒海のリソース獲得の作業を行っている。アゼルバイジャンの精製企業や、ロシア連邦の精製企業が可能性としてある」と発言した。

これに先立ち、1月1日、ロシアは、石油価格に関する見解不一致から、ベラルーシへの石油供給を停止していた。ベラルーシ政府は、代替的石油供給源を模索し始めていると発表しており、経由・供給元としてウクライナ、ポーランド、バルト諸国、カザフスタン、アゼルバイジャンが挙げられていた。

1月中に、リトアニアのクライペダ港に、ベラルーシ向けの8万6000トンのノルウェー産石油が到着している。

2月20日、ベルネフテヒム社は、ベラルーシが16万トンのロシアの石油を購入したと発表。これら石油は、3月、クライペダ港に到着する見込みだと伝えられている。