ベラルーシ、ウクライナ経由で30%の石油購入を計画=ルカシェンコ大統領

ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は21日、石油関連製品輸出効率向上会議にて、ベラルーシは石油をウクライナ経由で30%購入する計画だと発言した。

同国国営ベルタ通信が報じた

ルカシェンコ氏は、「現在ロシアのの石油供給の完全な代替はない。しかし、これまでに合意してきたように、私たちは供給源を多様化せねばならない。私が向かうべき方向は、30~40%の石油をロシアで購入し、30%をバルト諸国で受け取り、30%を既に確認済みルートであるウクライナ経由で受け取る、というものだ(編集注:ベラルーシは、2011年にウクライナを経由するオデーサ~ブロディ石油パイプラインを通じて、石油の輸入をしたことがある)。もしかしたら、ロシアが同意すれば、カザフスタンが石油を供給できるかもしれない。おかしなことに、私たちの同盟国は、私たちが別の同盟国から石油を輸入することに同意しないのだ(編集注:ロシアがベラルーシによるカザフスタンからの石油供給に同意しないの意)」と発言した。

ルカシェンコ氏は、ベラルーシの経済状況は困難となっていると指摘した。同氏は、「ロシア連邦による関税作戦の適用のせいで、ベラルーシ予算の歳入は減少を余儀なくされており、我々の石油精製工場の業務効率は悪化することになる。石油精製工場は、財政面の問題を抱え、同時に生産発展を目的とする投資計画にも問題が生じる」と発言した。

これに先立ち、1月1日、ロシアは、石油価格に関する見解不一致から、ベラルーシへの石油供給を停止していた。ベラルーシ政府は、代替的石油供給源を模索し始めていると発表しており、経由・供給元としてウクライナ、ポーランド、バルト諸国、カザフスタン、アゼルバイジャンが挙げられていた。