ベラルーシ政府、露石油供給の代替をウクライナ含む他国で模索

ベラルーシ政府は、ロシアの条件での石油購入は行なわず、同国政府と石油精製工場は代替供給ルートを、ウクライナ、ポーランド、バルト諸国、カザフスタン、アゼルバイジャンから探している。

14日、ベラルーシのドミトリー・クルトイ第一副首相が大統領の出席する会合の総括を伝えた。ベラルーシのベルタ通信が報じた

クルトイ第一副首相は、「(編集注:ロシアの条件で石油を購入するのは)単純に経済的目的に合致しない。協議プロセスが続いている。私たちは、皆に提案を送った。思うに、ベラルーシ市場を排除するのは、どんな場合ででも非常に困難であろう。私たちはロシアの石油の大きな消費者だからだ(ロシアの石油輸出の約10%)。協議は続いており、決定が見出されることを期待している」と発言した。

同副首相はまた、ベラルーシ政府は石油の代替供給源スキーム確立作業も続けており、あらゆるあり得る案を分析しているとし、「私たちは関連の商業提案を送った。ベラルーシの石油工場、石油企業の全ての商業部門がほぼ毎日協議を行なっている。もうすぐ石油供給の代替案を受け取ることになると思っている」と述べた。

同副首相は、代替供給ルートとして「あり得る国」として、「ウクライナ、ポーランド、バルト諸国、カザフスタン、アゼルバイジャン」を挙げた。

これに先立ち、ベラルーシの反独占機関代表者が、ベラルーシ経由の欧州への石油・石油関連製品の輸送につき、同国とロシアの協議が失敗したことを発表していた。

ルカシェンコ・ベラルーシ大統領はまた、1月に入ってから、ロシアが提案した石油価格が世界の市場価格より高いものであることに不満を表明していた。