中国発ポーランド行の貨物列車がウクライナを通過

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中国の西安発ポーランド南部スワフクフ行の初の貨物列車がウクライナ領を通過した。

国鉄ウクルザリズニツャ社のイェウヘン・クラウツォウ総裁がフェイスブック・アカウントに書き込んだ。

総裁は、「39時間54分、ウクライナ領を、初めての中国発欧州連合(EU)行電車が走った。電車がLHS(Linia Hutnicza Szerokotorowа)の広軌で国境での積み替えなく初めて走ったのだ。この電車はポーランドのスワフクフにて出迎えられた」と書き込んだ。

同総裁は、ウクライナを経由する中国~EU間の輸送ルートは、このルートに参加する全ての国にとって、理想的で安価で便利なものだと指摘した。

総裁は、「2008年からウクライナを通過する輸送量は減少している。中国からEU加盟国への輸送は、政治的要素を含む人工的障害を複数有している。これは、ビジネスの問題ではなく、地政学の問題なのだ。しかし、ウクルザリズニツャ社は、輸送にとっての最大限理想的なパートナーである。なぜなら、代替的かつ有利なルートを提供しているからだ」と書き込んだ。

なお、2019年9月、中国のMetrans社は、ウクライナ領を経由する、西安発~ドゥナイスカ=ストレダ(スロバキア)行の定期貨物車の運行を開始していた。

また、ウクライナ経由で、中国からハンガリーやドイツへと輸送する貨物車も走っている。