世銀、ウクライナの2019年GDP予想成長率を2.7%に据え置き

世銀は、2019年のウクライナのGDP成長率の予想を2.7%に据え置いた。

23日、サトゥ・カフコネン世銀ウクライナ・ベラルーシ・モルドバ担当カントリーディレクターが記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

カフコネン氏は、「ウクライナの本年の経済成長率は、2.7%である」と発言した。

また、同氏は、ウクライナは今年と来年、対外債務の返済期限が到来することから、国際通貨基金(IMF)との協力が極めて重要だと発言した。同氏は、「私たちは、IMFとの協力プログラムの継続が極めて重要だと考えている。対外債務の支払い額が大きい中、ウクライナにとって重要なのは、マクロ経済安定性を維持することである。そのため、IMFとのプログラムは非常に重要なのである」と発言した。

さらに、同氏は、本年ウクライナでは選挙が行われるために投資家が確信を抱けていないことから、同国にとって困難な年となるであろうと指摘した他、外部からの資金調達に問題が生じるであろうと発言した。

また、カフコネン氏は、成功裏の経済成長を続けるためには、ウクライナは農地売却猶予の廃止、国営銀行不良債務問題の解決、汚職との闘いの継続をすべきであると強調した。

なお、2019年のウクライナのGDP成長率の予想は、ウクライナ中央銀行は2.5%、IMFは2.7%、閣僚会議(内閣)は3.0%と設定している。