国鉄、ロシア行き路線の本数を削減

国鉄ウクルザリズニツャ社は、需要の低下からロシア連邦へ向かう鉄道の本数を削減している。

5日、同社広報室が発表した。

発表には、「ウクルザリズニツャ社は、鉄道のロシア連邦へ向かう頻度を低減させている。2019年2月5日から、第24/23『オデーサ~モスクワ~オデーサ』便、ならびに、第20/19『ハルキウ~モスクワ~ハルキウ』便は、毎日運行から隔日運行となる」と書かれている。

同社は、ロシア行き鉄道の本数削減の理由として、ウクライナ・ロシア間の鉄道利用者数が急減していることを指摘した。具体的には、2018年のロシアへの鉄道利用者数は77万2900名であり、これは2017年と比べて約20%少ないとのこと。

同社はまた、統計データによれば、2018年の夏季の終わり以降、欧州連合(EU)行き鉄道利用者が急増しており、同年8月から年末にかけて、EUへの鉄道利用者数はロシアへの利用者より10%多く、具体的には、同期のEUへの鉄道利用者数は36万2900名、ロシアへの利用者数は32万9400名であったと伝えた。これを受け、ウクルザリズニツャ社は、今後も欧州方面への利用客が増加すると見込んでいると説明した。

なお、昨年にはロシア行きの複数路線(イヴァノ=フランキウシク発、チェルニウツィ発、クレメンチューク発、チェルニヒウ発)が廃止されている。