ポロシェンコ大統領、ユンカー欧州委員長との会談で、財政支援につき協議

ポロシェンコ大統領は、ユンカー欧州委員長との会談時、ウクライナへのマクロ財政支援の手続き加速化について立場調整を行った。

8日、ウクライナ大統領府広報室が公表した。

発表には、「ポロシェンコ大統領は、欧州人民党大会出席のためにフィンランドを訪問した際に、ユンカー欧州委員会委員長と会談した。両者は、ウクライナへのマクロ財政支援に関係する手続きの加速化について立場を調整した」とある。

同発表には、ユンカー委員長がウクライナの国内改革プロセスへの支持を表明したことが書かれている。

これまでの報道によれば、9月14日、ウクライナと欧州連合(EU)は、相互理解に関する覚書と、EUの10億ユーロのマクロ財政支援プログラムに関するEU・中央銀行間信用協定に署名していた。

この相互理解の覚書には、国家財政管理における構造改革実現の諸方策リストが定められている。具体的には、グッド・ガバナンス、汚職との闘い、セクター別改革、社会政策、国営企業のマネージメントの諸改革となっている。

また、EUからウクライナへの10億ユーロのマクロ財政支援プログラムは、18の条件を定めており、そのうち6つの履行が第1トランシュのために必要で、残りの12が第2トランシュのために必要となっている。

なお、ポロシェンコ大統領は、11月7、8日、フィンランドを実務訪問している。