南部ミコライウ市にて、日本の専門家が新しい橋の建設プロジェクト案を紹介

ミコライウ市において、日本の国際協力機構(JICA)とセントラルコンサルタント社の代表者からなる代表団が、南ブーフ川を通り、町の中心部を迂回する橋の建設プロジェクト案を複数紹介した。

この議論は、オレクサンドル・センケーヴィチ・ミコライウ市長と日本の代表団とのワーキング・ミーティング時に行われた。24日、ミコライウ市議会広報室が発表した。

日本側代表者は、「本プロジェクトには、二つの目的があります。第一に、これは迂回路であり、現在市の中心を通っている輸送の流れを軽減します。第二に、運輸の簡素化です。これにより、ウクライナ南部における輸送量増加を促進します。全てのルート案の利点とリスクを分析しました。これは分析の重要な点です。あり得るルートの中から、5段階の選考を経て、最適な案を選びました。その結果、提案するのは4つのルート案です」と発言した。

試算によれば、第1ルート案の建設費用総額は、約1488万7000フリヴニャ。専門家は、この計画実現には右岸在住の住民を移住させる必要が生じると指摘した。そして、この案の場合の橋の長さは他のものとの比べて最も長くなり、2025年の交通量は約2万5000台となることが予定されているとのこと。

第2、第3ルート案は、実質的に同じ長さであり、建設費用総額は、それぞれ、1569万フリヴニャと1689万フリヴニャと試算されているとのこと。交通量は、両案とも2万7000台。

第4ルート案は、最も高額で、その実現費用総額は、それぞれ2133万1000フリヴニャ。専門家の評価では、交通量予想は2万3462台。

日本の専門家は、橋の建設の際に発生する可能性のあるリスクを強調したとある。南ブーフ川は、急激に曲がる川であり、またそれほど水深が大きくないため、湾曲部に橋を架けると船舶の通行時の危険が生じる可能性があるとのこと。

ミコライウ市議会は、10月23日、日本の専門家達は、橋建設の際に参加し得る同地方の生産業を視察したと説明した。

24日には、彼らはミコライウ市市長、副市長、「ELU車道」公社社長と同プロジェクトの今後の作業工程について協議を行った。

さらに、現在同プロジェクトの技術面・経済面の追加分析が継続しているとのことで、2019年2月には結果発表の準備ができることが指摘された。