NATO事務総長、ウクライナによる領土奪還が始まっていることに言及

ストルテンベルグ北大西洋条約機構(NATO)事務総長は13日、米国、欧州同盟国、友好国の提供している支援により、ウクライナ人が戦場で真の変化を達成し、ロシア軍に奪われた領土を取り返せるようになっていると発言した。

ストルテンベルグ事務総長がワシントンでのブリンケン米国務長官との共同声明にて言及した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ストルテンベルグ氏は、「私は、米国とバイデン大統領が大西洋間の繋がりを強めるためにしていることと米国がウクライナに与えている支援に感謝している。欧州同盟国もまた、自らの貢献を行い、何百億(ユーロ)の経済支援をううライナに与えている。そのようなNATO同盟国とその友好国の支援が、今正に戦場での状況を変えているのだ」と発言した。

同氏はまた、ウクライナ防衛戦力が攻勢に出て、前進を始めて、領土を取り戻し始めていると指摘した。そして、「それは最初の数日に過ぎない。しかし、私たちは皆、ウクライナ人は大半の領土を解放し、交渉のテーブルで(ウクライナの立場が)より強くなることを知っているし、プーチン露大統領がこの戦いに勝てることは決してない、この侵略戦争に戦場で勝てることは決していないと理解する可能性がより大きくなっていくことを知っているのだ」と強調した。

さらに同氏は、同盟国はヴィルニュスNATO首脳会議に向けた準備を続けているとし、同会議では、ウクライナのための支援継続・増加で一致し、NATOの抑止・防衛政策を強化していくことになると発言した。

同氏は、「私は、GDPの2%が、防衛・集団安全保障への投資となる最低限でなくてはならないということを同盟国が認めることを期待している。私たちは、インド太平洋地域の国々とのパートナーシップを強めていき、NATO完全加盟国としてのスウェーデンを歓迎する、可能な限り迅速に」と発言した。

なお、ヴィルニュスNATO首脳会議は、7月11、12日に開催される。