NATO事務総長、黒海における軍事的プレゼンス増強を説明

ストルテンベルグ北大西洋条約機構(NATO)事務総長は、黒海地域はNATOにとって大きな戦略的意味を持っており、同地域におけるロシアの言動を考慮すると、NATOには軍事的プレゼンスを維持するだけの根拠があると発言した。

11月30日、ストルテンベルグNATO事務総長が外相理事会初日会合後の記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ストルテンベルグ氏は、「NATOは、黒海地域の陸海空において軍事的プレゼンスを高めた。私たちは、2014年以降の同盟の著しい強化の一環で増強を行ったのであり、私たちは、NATOにとって大きな戦略的重要性を持つこの地域における、自分たちの立ち位置をさらに確認する一環で、方策を評価、分析し続ける」と強調した。

その際同氏は、黒海沿岸国にはNATO加盟国3国(ブルガリア、ルーマニア、トルコ)と、NATOに近いパートナー国であるウクライナとジョージアが位置するのであり、NATOにとって黒海が戦略的な重要性を持つのは当然であると指摘した。

さらに、同氏は、「私たちは、正にこの地域でロシア軍による通常とは異なる集中を目にしているのだ。私たちは、弱体化の行動についてロシアに責任があること、同国が、ウクライナに対するサイバーやハイブリッドの侵略行為を含む、攻撃的行動を継続していることを目にしている。ロシアは、NATOにとって近いパートナー国である、独立した主権国家(編集注:ウクライナ)に対する攻撃的レトリックを続けている。そして、それら全てがNATOにとって、注意を維持し、プレゼンスを得て、積極的になり、どのような行動が更に必要なのかを分析するための根拠となっているのだ」と説明した。

同氏は、12月1日には、ウクライナとジョージアの外相との階段が行われるとし、それはNATOと黒海地域のパートナー国である両国との連帯を示すものとなると発言した。

なお、11月30日から12月1日にかけて、リガにてNATO外相理事会が開催されている。