NATOは黒海地域でウクライナとジョージアとの協力を強化する=事務総長

北大西洋条約機構(NATO)加盟国は、12月2日に黒海地域におけるパートナー国との協力の方針について協議を行う予定である。同会合には、ウクライナとジョージアの外相も参加する。

イェンス・ストルテンベルグNATO事務総長が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ストルテンベルグ氏は、「黒海地域は、NATOと全ての同盟国にとって戦略的な重要性を持つ。NATO内の同盟国3国、トルコ、ブルガリア、ルーマニアは、(黒海)沿岸国である。私たちは、私たちの高く評価しているパートナー国、ジョージアとウクライナとも緊密な作業をしていく。NATOは、黒海地域において本質的なプレゼンスを維持し、ウクライナとジョージアと密に作業をしていく」と発言した。

同氏はまた、ロシアは、ウクライナとジョージアの領土一体性と主権を侵害し続けていると述べ、例として、占領下クリミアの活発な軍事化を挙げた。その上で、同氏は、NATOはこのようなロシアの振る舞いに対して、共同の努力にて黒海地域全体の安全強化を促進すべく、ウクライナとジョージアへの政治的かつ実践的なサポートを増やしていくことで対応していると説明した。

同氏は、「これらの問題をどのように共同で解決していくかについては、私たちは水曜日(12月2日)、この2国の外相と会う際に話すことになる」と発言した。

なお、NATOの最高意思決定機関「北大西洋理事会」(NAC)の外相級会合は、12月1、2日にオンライン会議の形で実施される予定となっている。

写真:NATO