英国専門家の関与で「ゼロから」海軍基地を作る=大統領府副長官

ウクライナは、複数の現代的海軍基地を必要としている。英国との間に結ばれた軍事・軍事技術協力覚書は、同国専門家を関与した海軍基地建設を促進するものである。

イーホル・ジョウクヴァ大統領副長官(外政担当)がインテルファクス・ウクライナ通信へのインタビュー時に発言した

ジョウクヴァ氏は、「ウクライナは、実質的にゼロから海軍基地を作らなければならない。強調するが、ウクライナに作られるのは英国の海軍基地ではない。英国専門家の関与でウクライナの基地が作られるのだ。私たちは、複数の現代的海軍基地が必要だと話している。英国の経験を得なければならないし、彼らの過ちを繰り返さないようにしなければならない。私たちの状況は異なるし、私たちに英国のような海軍力はない。しかし、私たちには二つの海があり、それを防衛せねばならない。私たちは、黒海とアゾフ海にそれぞれ基地が必要である」と発言した。

ジョウクヴァ氏は、基地建設の具体的な期間について議論が行われたことを明かした。

同氏は、ゼレンシキー大統領には、基地建設をし得る英国の企業の能力が紹介されたと述べた。また、「今のところ全てが協議対象である。覚書には、いかなる指標も数字もない。12億5000万ポンドという数字はあるが、これは英国側がそのような構成物を建設するのに出し得るクレジットの額である。今後数か月、ウクライナ、英国、そしてもしかしたら私たちの戦略的パートナー国である他の国との間で集中的な協議が行われていく」と発言した。

ジョウクヴァ氏は、英国との同覚書は「枠組み」であるとしつつ、重要なことは、関係機関間での協議はすでに始まっていることだと述べた。

なお、ゼレンシキー大統領は、10月7、8日、英国を公式訪問している。7日には、アンドリー・タラン国防相とベン・ウォレス英国防相が軍事・軍事技術分野協力強化覚書に署名した