「志願兵」、警察同行でゾロテー4から武器撤去=警察副長官

トロヤン国家警察副長官は、兵力等引き離し地点となっているルハンシク州ゾロテー4につき、現地に滞在していた「志願兵」が26日のゼレンシキー大統領との面会後に同地点から武器を撤去したと発表した。

27日、内務省がフェイスブック・アカウントにてトロヤン副長官の発言を伝えた

発表によれば、トロヤン副長官は、「ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領との面会と警察との話し合いの結果、ゾロテー4に滞在していた自らの合法的武器を所有する退役兵・志願兵は、同武器を撤去した」と発言したとのこと。

また、同副長官は、ゾロテー4近郊とカテリニウカ近郊をはじめ、軍引き離し地点には現在、武器を持たないボランティアの一団のみが滞在していると報告し、現地の自治体では、国家警察の6つのパトロール隊が活動している他、市民とのやりとりのために国家警護隊の滞在ポイントが設置されていると伝えた。

副長官は、「統一作戦部隊本部司令部の決定に従い、公的秩序・安全の確保のために、現地に国家警護隊が送られる。市民は、安全を感じることができる」と強調したとのこと。

また、軍引き離し地点内では、今後、警察と国家警護隊が、対工作活動をはじめとした、指示された課題を遂行していくとのこと。

なお、これまでの報道にあるように、26日、ゼレンシキー大統領が、ルハンシク州ゾロテーを訪問。大統領は、滞在中に現地住民や前線の軍人の他、中心部から離れた地点の武装した「志願兵」を名乗る人々とも面会していた。その際、大統領と志願兵との間で一部感情的なやり取りがあったことが伝えられている。

また、統一部隊作戦本部は、大統領と話をした「志願兵」を名乗る人々は、統一部隊作戦圏の滞在・活動権限のある治安機関にもウクライナ国軍にも所属していないとし、ゾロテーに違法に武器を持って滞在している者たちだと伝えていた。