OSCEの監視用無人機、被占領地でまたも喪失

欧州安全保障協力機構(OSCE)ウクライナ特別監視団(SMM)は、ルハンシク州の被占領下オボズネ近郊にて、銃撃を受けた短距離無人機(ミニUAV)を喪失した。

14日に発表されたSMM日報(13日夜までに確認された内容)に記載されている

日報には、「SMMがオボズネ(非政府管理地域、ルハンシクから北18キロ)北方近郊にて短距離無人機を飛ばしているとき、SMM要員は北に約3キロ離れた地点での銃の連射音を3回聞いた。要員の評価では、発砲は要員のいた場所から北へ約3キロの地点を飛行していた無人機に向けて撃たれたものである。SMMチームは、無人機のコントロールを失い、帰還させることができなかった」と書かれている。

また、同日報には、別の無人機に対する攻撃も2件報告されている。

一つ目については、「SMM要員は、フヌートヴェ(政府管理地域、マリウポリから北東20キロ)から北2キロ地点に滞在して、SMM短距離無人機を飛行させている際、約3.4キロ東での少なくとも12回の連射音と数えられない数の銃の射撃音を聞いた。SMMの評価では、SMM滞在地点から東に約3.4キロ地点を飛行していた無人機に対して撃たれたものである(ウクライナ軍配置地点と武装集団配置地点の間)。SMMチームは、無事に無人機を着陸させ、その場を去った」と書かれている。

もう一つの事件は、タラキウカ(政府管理地域、マリウポリから北東17キロ)の東方近郊にて発生したとのこと。日報には、「SMMは、短距離無人機を飛ばしている際、東へ約2キロ地点での7回の連射と多くの銃の射撃音を聞いた。評価では、これらは、SMM滞在地点から東に約2キロを飛行していた無人機に対して撃たれたもの。SMMチームは無事に無人機を着陸させ、その場を去った」と書かれている。

さらに、SMMの無人機は、被占領下ドネツィク市近郊で無人機を飛行させていた際に、シグナル妨害を2回受けたとも書かれている(SMMの評価では、ジャミングを受けた可能性があるとのこと)。