ゼレンシキー次期大統領の安保・防衛補佐官、ドンバス奪還には5年かかると発言

ゼレンシキー次期大統領の安全保障・国防問題担当補佐官であるイヴァン・アパルシン氏は、ウクライナ東部ドンバス地方をウクライナのコントロール下に戻すには、5年かかると発言した。

2日、アパルシン氏がアポストロフ通信へのインタビューで発言した。

アパルシン氏は、「クリミアとドンバスの奪還について。ドンバスは、5年の展望である。クリミアは、より長期的展望となる」と発言した。

同時に、同氏は、現在、ウクライナ領を軍事力で奪還する可能性は考えていないと発言した。同氏は、「私は、軍事作戦を計画することはできる。作戦を実行できる人物も知っている。私たちは、細かい点まで計算づくで実行できる。しかし、私は、軍事作戦をもって我々の領土を取り返す可能性を検討することは、絶対に勧めないであろう。損失が甚大となるからである。現時点では、それは2014年に既に手放されたチャンスなのだ」と指摘した。

アパルシン氏はまた、そのような作戦をウクライナが始めれば、現在支援してくれている国際パートナー国が去っていくであろうと発言した。

その上で、同氏は、「では、これら領土の奪還をどのように確保するか。私は、現在モスクワに行って、ウラジーミル・プーチン露大統領と直接合意を結ぶというのは、全くもって敗北的状況であると理解している。私は、アメリカ合衆国がこのプロセスに関与するよう、あらゆることをするであろう。強力なプレイヤーの立場というのは、傾聴されるのである。また、イギリスの立場も私のそれに非常に近いものである。私は、(国連)平和維持軍に関する協議、彼らがウクライナ・ロシア間国境まで達することに関して、協議を始めるであろう」と発言した。