米戦争研究所、アゾフ海上空での露軍機2機撃墜後のロシアの情報空間を分析

米国の戦争研究所(ISW)は15日、ウクライナがアゾフ海上空におけるロシア軍の2機の航空機の破壊を発表した後、ロシア側ではその事実を否定した上で、それはロシア軍の防空システムによるものであると主張していると伝えた。

戦争研究所の日報に書かれている

報告には、ロシアの情報空間では露軍の早期警戒管制機「A50」がウクライナ軍に撃墜されたということを否定するものが幅広く見られており、代わりに「おかしなことに」同機はロシアの防空システムによる同士討ち(フレンドリーファイア)だったと主張されていると書かれている。

ISWは、A50はロシア航空機の行動調整目的や、もしかしたら防空目的にも使われていたもので、ロシアの防空が「A50」を撃墜したという主張は、仮にそれが真実であれば、ロシア軍にとって悲惨な失敗ということになってしまうと指摘している。

またISWは、ロシアのある安保機関の職員だとする関係者の発言に注意を向けている。この人物は、ロシアの不特定多数の関係者が、黒海・アゾフ海上空での任務は引き続き安全であり、今回の事件の原因は人為的なものだと伝えて、ロシアの航空機操縦士を安心させるために「虚偽の主張」を作り出したと主張したという。

その上で、ISWは、「なぜロシアの操縦士が、自軍の地上防空部隊がそれほどまでに無能であるという考えによって、より安堵しなければならないのかは不明である」と指摘している。

これに先立ち、空軍は、14日にロシア軍の早期警戒管制機「A50」と空中指揮機「Il22」を撃墜したと発表していた。その後、Il22に関しては、撃墜ではなく、破損した状態で露領アナパまで到達したことがわかっている。