ウクライナ国内の3分の1のシェルターが使えない状態だと判明=内務省

ウクライナ内務省は5日、国内約5万のシェルターの点検を行ったところ、その約3分の1の32%が、扉が閉まっている、あるいは機能を果たせない状態になっていることが判明したと発表した。

内務省がテレグラム・チャンネルで伝えた

発表には、「5万195軒(79%)のシェルターの点検を行った。その内、4679軒(点検全体の9%)が扉が閉まっていた。1万1644軒(点検全体の23%)が機能を果たせない状態だった」と書かれている。

また、キーウ市内では、全体の48%となる2156軒のシェルターの点検が行われ、その内137軒(点検全体の6%)が扉が閉まっており、804軒(点検全体の37%)が機能を果たせない状態だったと報告された。

警察、非常事態庁、地方自治体は、引き続きシェルターの点検を行うと書かれている。

これに先立ち、6月1日未明のロシア軍のキーウ市に対する攻撃の際、デスニャンシキー地区の住民3名(9歳の児童含む)が死亡していた。亡くなった母親の配偶者の男性は、3名はシェルターに向かっていたが、シェルターは開けてもらえなかったと発言していた。

ゼレンシキー宇大統領は2日、カミシン戦略産業相に対して、キーウの防護施設全ての完全再点検を実施するよう、またクリメンコ内務相に対して、ウクライナ全土の施設の点検を行うよう指示を出していた。