ラヴロフ露外相、占領下モルドバ領の「ロシア系住民」の未来に「懸念」表明 ウクライナ大使がコメント

ラヴロフ露外相、占領下モルドバ領の「ロシア系住民」の未来に「懸念」表明 ウクライナ大使がコメント

ウクルインフォルム
ロシアのラヴロフ外相がモルドバの被占領下トランスニストリア地域で暮らす、ロシアが「ロシア系」だと主張する住民の運命を「懸念する」と発言したことにつき、シェウチェンコ駐モルドバ・ウクライナ大使は、それはモルドバ情勢を不安定化させる試みだと発言した。

シェウチェンコ・ウクライナ大使がテレビ局「ジュルナルTV」出演時に発言した。モルドバのニュースサイト「ニュースメーカー」が報じた

シェウチェンコ大使は、「ラヴロフの発言は、モルドバ情勢の不安定化の試みである。発言は、ニュースをロシア語で見ては、これまで同様、ロシア連邦と繋がりのある情報源は信頼できると持っている一部の住民を対象にしたものである」と発言した。

また同氏は、ラヴロフはその発言によってモルドバ国民がモルドバ政府の努力に対して疑問を持たせようとしていると指摘した。同氏は、「もしモルドバ人の一部が、政府がトランスニストリア紛争の解決で間違った行動をしていると思うようになれば、彼らはその勢力に投票しなくなる。シンプルなことだ」と発言した。

これに先立ち、14日、ロシア連邦のラヴロフ外相は、西側がトランスニストリア情勢解決を目的としていた「5+2」者フォーマット協議を止めたと発言していた。「5+2」者フォーマットとは、ロシア、ウクライナ、トランスニストリア、モルドバ、欧州安全保障協力機構(OSCE)の5者からなり、欧州連合(EU)と米国がオブザーバー・仲介者として加わる協議フォーマット。ラヴロフ氏は、ロシアは「5+2」協議の再開のために「あらゆることを行う」などと発言していた。

さらにラヴロフ氏は、被占領下モルドバ領トランスニストリアには「約20万人のロシア国民がいる」とし、ロシアは「彼らの運命を懸念している」「彼らが西側の新たなアヴァンチュールの犠牲となることは認められない」などと発言していた。

モルドバのセレブリャン副首相は1月28日、ロシア・ウクライナ関係が改善せず、ロシアの対ウクライナ戦争が続く限りは、モルドバは「5+2」プロセスへは戻らないと発言していた。

その他、サンドゥ・モルドバ大統領は、昨年末2024年に大統領2期目を目指すと発言している。

モルドバ領トランスニストリア地域には、90年代から第14ロシア軍が駐留している。1999年、欧州安全保障協力機構(OSCE)イスタンブル首脳会談にて、ロシア連邦は2002年末までに同地から軍と弾薬を撤退することが義務付けられたが、ロシアは現在までこれを履行していない。

2017年、モルドバ憲法裁判所は、ロシア軍のトランスニストリア地域への駐留は国家の中立に反するものだと認定している。

2022年3月15日、欧州評議会議員総会は、このロシア軍の違法駐留の続くモルドバ領トランスニストリア地域を「被占領下」と定める決議を採択している

サンドゥ・モルドバ大統領は、同国がロシアに対して、モルドバ領トランスニストリア地域からのロシア軍、兵器、弾薬の撤退・撤収を要求していることを繰り返し喚起している。またサンドゥ氏は、2023年8月、モルドバは国内のトランスニストリア紛争につき、平和的な手段でのみの解決を望んでいるとしつつ、ロシアの対ウクライナ戦争にてウクライナが勝利した際には、トランスニストリア紛争解決に向けた地政学的な機会が生じるかもしれないと発言していた

また、ウクライナのゼレンシキー大統領は2023年6月1日、モルドバが抱えるトランスニストリア占領地問題につき、モルドバ首脳陣から要請があれば、ウクライナは対応し、同国を支援し得ると発言している


Let’s get started read our news at facebook messenger > > > Click here for subscribe

トピック

ウクルインフォルム

インターネット上の全ての掲載物の引用・使用に際しては、検索システムに対してオープンであり、ukrinform.jpの第一段落より上部へのハイパーリンクが義務付けてられています。また、外国報道機関の記事の翻訳を引用する場合は、ukrinform.jp及びその外国報道機関のウェブサイトにハイパーリンクを貼り付ける場合のみ可能です。「宣伝」のマークあるいは免責事項のある記事については、該当記事は1996年7月3日付第270/96-BPウクライナ法「宣伝」法第9条3項及び2023年3月31日付第2849ー9ウクライナ法「メディア」の該当部分に従った上で、合意/会計を根拠に掲載されています。

© 2015-2024 Ukrinform. All rights reserved.

Website design Studio Laconica

詳細検索詳細検索を隠す
期間別:
-