ウクライナ代表団、スイスでアジア、アフリカ、ラテンアメリカの国々の代表と会談

ウクライナ代表団、スイスでアジア、アフリカ、ラテンアメリカの国々の代表と会談

ウクルインフォルム
14日に開催されたウクライナ和平案「平和の公式」実現に向けた会合の際に、ウクライナ代表団は、アジア、アフリカ、ラテンアメリカ、太平洋の国々の代表者とそれぞれ会談を行った。

ウクライナ大統領府広報室が伝えた

発表には、ウクライナ代表団は、バーレーン、カタール、ルアンダ、リビア、ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、チリ、ウルグアイ、オーストラリア、ニュージーランド、米国、カナダ、デンマーク、インド、日本、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、ナイジェリア、国連などの代表者と会談したと書かれており、会談は50以上の国と国際機関の代表者と行われたと報告されている。主な議題は、ウクライナ提案の「平和の公式」、食料安全保障をはじめとする世界の安全保障の強化、二国間協力だったという。

バーレーンのアリ・ビン・ナセル・アブドゥッラ・アル・ファデル戦略安全保障局副局長との会談時では、ウクライナ側は、バーレーンがダボスの会合に加わったことに謝意を伝え、世界で挑戦が生じている中で湾岸諸国がウクライナの「平和の公式」に参加することは極めて重要だと伝えた。

双方は、グローバル食料安全保障問題につき協議し、その際特にバーレーンがこのプロセスに参加し、同国がウクライナの人道イニシアティブ「ウクライナからの穀物」に加わることの重要性が指摘された。双方は、二国間関係の集中度を高めて、対話を拡大することの重要性を確認した。

カタールのハマド・ハミス・アリ・クバイシ国家安全保障局副総書記との会談時では、ウクライナ側は、カタールがとりわけ人道分野でウクライナを支援してくれていることにつき謝意を伝えた。ウクライナはまた、ロシアにより違法に国外追放され、強制的に移動されている児童を帰還させるプロセスにカタールが積極的に参加していることにつき謝意を述べた。

双方は、同方面での今後の努力を調整するために意見を交換した。また双方は、カタールがウクライナの戦後復興とウクライナのイニシアティブ「ウクライナからの穀物」実現に加わることにつき協議を行った。

ルアンダのジョゼフ・ンザバムビタ国家安全保障情報局総書記との会談では、双方はルアンダがウクライナの「平和の公式」の個別項目の実現に加わることにつき意見交換を行った。双方は、ウクライナ・ルアンダ関係のさらに発展させ、充実させることが不可欠であるとし、ルアンダにウクライナ大使館を開設することがそれに大きく貢献するだろうと指摘した。

リビアのムフタル・アブ・サー戦略研究・国家安全保障センター所長との会談では、双方は、二国間の政治的対話の活発化手段を協議した。ウクライナ側は、リビアに対して、ウクライナのイニシアティブ「ウクライナからの穀物」に参加するよう招待した。双方はまた、今回の会談で提起されたことの実現につき情報交換を行うために連絡を続けることで合意した。

ブラジルのセルソ・アモリム大統領主任補佐官との会談時、イェルマーク宇大統領府長官は、ブラジルに対して、ウクライナの主権と領土一体性に対する同国がロシアの全面侵攻開始以降、国連レベルをはじめ、一貫して支持していることにつき謝意を伝えた。両者は、ウクライナとラテンアメリカ地域の協力や、二国間の重要議題、特に経済協力の展望につき詳細に協議した。

アルゼンチンのマルシア・ロッソ・レヴァジ外務次官との会談時、ウクライナ代表団はゼレンシキー大統領の最近のアルゼンチン訪問時の歓待につき謝意を伝えた。また、訪問時の両国首脳の間の合意が成功裡に実現されることへのウクライナ側の高い期待が伝えられた。

ウクライナ側は、アルゼンチンが「ウクライナ・ラテンアメリカ・サミット」を組織する可能性を高く評価した他、アルゼンチン側と近い将来の経済協力の展望についても協議した。

メキシコのジェニファー・フェラー外務次官との会談では、ウクライナはメキシコ側に、ダボスでの「平和の公式」協議にメキシコが参加したことに謝意を伝え、メキシコが同「公式」の履行に加わることへの期待が表明された。

また、ウクライナとラテンアメリカの協力へと注意が向けられ、ウクライナは、今年「ウクライナ・ラテンアメリカ・サミット」を開催するというイニシアティブを支持するよう要請した。

チリのフランコ・トレスレル・サモラノ駐スイス大使との会談時には、両国の間では、大統領のレベルで関係が生じていることが指摘され、昨年9月のニューヨークで会談が行われたことが喚起された。ウクライナ側は、チリに対して、「平和の公式」実現への参加とウクライナへの政治的支持につき謝意を伝えた。

ウルグアイのアレハンドラ・コスタ外務省政治担当副総局長との会談時、双方は、両国大統領が12月に会談した際の合意を実現することの重要性を協議した。

オーストラリアのエリザベート・デイ駐スイス大使との会談時、ウクライナ側は、オーストラリアが提供している支援・支持につき謝意を伝えた。双方は、ウクライナの防衛上のニーズ、今後のオーストラリアの安全保障支援協力、とりわけ人道地雷除去分野での協力について協議を行った。また別途、双方は、「平和の公式」実現、「グローバル平和サミット」組織、ウクライナのための安全保証の準備につき話し合った。

ニュージーランドのアラナ・ハドソン駐ウクライナ大使との会談時、ウクライナ代表団は、ニュージーランドがロシア全面侵略期に提供している軍事、財政、人道支援につき謝意を伝えた。また双方は、前線の状況を考慮したウクライナの防衛ニーズ、さらなる人道地雷除去協力、またニュージーランドの復興プロジェクトへの参加につき話し合った。また、平和の公式実現と「グローバル平和サミット」開催準備にも大きな注意が向けられた。

日本代表団との会談の様子
日本代表団との会談の様子

その他、大統領府は、欧州諸国との会談も別途発表している

なお、14日、スイスのダボスにおいて、ウクライナが提案する和平案「平和の公式」の実現に向けた第4回首脳補佐官級会合が開催された。同会合には、81の国・国際機関の代表団が参加し、10項目ある「平和の公式」の内の5項目を扱う作業部会会合が開かれた。


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